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親なき後の問題とは(知的障害者、精神障害者など)

成年後見人の職務内容について

成年後見人の職務内容についてのイメージ

「親なき後の問題」とは、障害のある子供がいる場合で、自らが死を迎えた後、その子の将来を託せる他の子や親族がいない場合、財産管理などをどうしていくかという問題です。

この場合に、親の死後のことを考えると同時に、親の老後にどう備えるかということも考える必要があります。病気になって入院したり、認知症になったしまった場合の親の生活の破綻は、子供の生活にも重要な影響を与えることになります。

制度の利用を考える時期

親なき後の問題に対処するために成年後見制度を利用しようとする場合、どの時期での利用を考えればよいのでしょうか。両親の年齢が比較的若く、ともに健在であるうちは、子供の生活は両親の庇護のもとで支援され、制度の利用は必要ないかもしれません。しかし、両親の一方が死亡したとき、あるいはなんらかの理由で子供を支援できなくなったときは、もう片方の親が子供を支援できなくなる不測の事態に備えて、制度の利用を検討する時期にきていると考えてよいでしょう。

具体的なやりかたとしては、高齢の母親とは任意後見契約を締結し、見守りをしつつ今後に備え、子供に関しては、保佐開始審判の申立を母親にしてもらい、母親が元気なうちから子供と保佐人との間の信頼関係を作っていくという方法が考えられます。また、親の死後については遺言等での備えをしておくことになります。

お問い合わせ 行政書士:佐藤浩史が担当しております。